君の愛しい玩具
第3章 逆らえない自由
数学以外…全滅――――…
僕は、改めて…入学日が怖くなった…
どうしよう――――…
「…………あ!メデル君!中等部の教科書全部貸して?
復習と言うか…高天学園の高校1年レベルにしないと!!
メデル君――――…に、迷惑がかかるかも…」
「はぁ?」と、呆れた顔のメデル君が、面倒くさそうに僕を睨む―――…
「…迷惑って…なんだよ…」
「だって…///ここから通うって…学校側には知られてるんだよね?
財御持家と、関わりあるのに……勉強に付いていけないなんて…知られたら…何を言われるか…」
メデル君は、そんな僕にイラッとしたのか…
深くため息をついた――――…