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『ヒボクリトの贖罪』 大阪在住40男とメイド達の非日常性活

第15章 2度目のさよなら。

『私は、偶然出会わないかなとか、
会ったらなんて声をかけよう等考えていました。
今の私を見て何て言うかな?
少しは可愛いって褒めてもらえるかな?等、
いつも考えていました。』


人は勘違いをする生き物です。
私はずいぶんとこの勘違いに苦しめられてきました。

また、その苦痛を繰り返そうとしていました。


『少し整理してもよいですか。

ありがとうございます。
言葉にするとこれほど陳腐になるのかと悔しくなりますが
すごくうれしいです。

Mさんと会ったのはたった三回でしたね。
私はその期間もそして、その後も
あなたとの思い出に助けられました。
あなたは今でも私の心の一部分です。
たぶん、これからも変わらないと思います。

気持ち悪くて申し訳ないですが
たまに、あなたのページにお邪魔していました。
彼氏さんのこととか書かれていたときは少し辛かったですが、
幸せそうな毎日に私も嬉しい気持ちでした。


あなたと一緒にいられる時間が幸せでした。
そして、怖くもありました。

最後に会った日のこと、いまだに考えます。
私は逃げ出しました。
それなのにノコノコと足あと付けて
勝手に自分勝手につけてしまって申し訳ないです。

あなたは私が負けそうになるときでも
心の角で光続けて私を立ち上がらせてくれる
そんな存在です。

たぶん、あまり伝わらないと思いますが
大切な人です。

まだまだありますが、長くなるので
そして、
今はあなたには必要のない気持ちです。
『なんか私は最低ですね。
先程のメールを読み返して
つくづく自分のことしか考えていないなと感じました。

Mさんの幸せを本当に祈っているのか。そんなことないと思います。
どこかで、またMさんと気持ちがすこでも繋がれば
と思っている
まちがいないです。
なんか、うんざりしますね。

そんなことないですよ。

とかいう言葉を少し期待していることにもうんざりします。
ただ、本気で好きでした。』



彼女の言うように
書き殴るようにメールを打ちました。
そして、送信しました。

送信した後、読み返した時には
恥ずかしさと後悔だけが残っていました。

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