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Best name ~ 追憶 ~

第8章 過去・・・未来・・・そして今

『びっくりした?(笑)俺もだぜ片瀬?』





突然の再会に
驚いて声も出ない?



それは…そうかもしれない






でも、それよりも


私は…




どうして
こんなに普通に話しかけてくれたの?



本音は…それを聞きたかった









『千葉くんは・・・どうして?

選手…じゃなさそうだけど

・・・それに

サッカー部じゃ…なかった?』







明るくて、優しくて
サッカー部のエースで人気者だった千葉くん
何度か席が隣になったこともあった


そのキャラクターは
どことなく、変わらぬ雰囲気を醸し出す




『知り合いって…もしかして彼氏とか?』







『え?・・・。う・・・うん』







『終わるの待ってんの?』






『・・・ううん、まだ仕事だから

私は・・・先に帰るの』






『そっか…~~ならさ

メシでも食ってかない?』






『え・・・』






『俺、ジムに就職して
こっちにいるんだけどさ

地元のやつになんか
ここ何年かで会ったの
片瀬が初めてだぜ?』





『そう・・・なんだ』





『めちゃくちゃ感激♪

ちょっと付き合ってよ
奢るからさ♪

あ~…やっぱマズイ?
彼氏が…怒るかな???』






『・・・怒ったりは…しないと思うけど』





リョウキが怒るとか何とか

それ以前に

私は…少し…大分

脳内がパニックを起こしていた

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