Best name ~ 追憶 ~
第8章 過去・・・未来・・・そして今
『事件の後…アイツに…
殴り込みかけたのは俺・・・』
『え・・・?』
他人事のように言ってたエピソードは
千葉くん自身のものだった
『警察も…大人も…みんなクソだった
なんも、わかってねぇ…わかろうとも
だから本人に吐かせてやろうと思った』
『…そんな…っ』
『どーせ…ウワサになってる
テメーが…片瀬をレイプして
それであんな事件起こさせたんだろ!?って
自分の彼女なのにっ…ひでぇことして
挙げ句に罪被せて
被害者ヅラして逃げるなんて
許せるワケねぇだろ!?って…俺』
『っ・・・やめてっ!!』
耳を…塞ぎたかった
『・・・ごめん』
ついカッとなったように
語気を強めた千葉くんが…一瞬鎮まった
『千葉くん・・・もう、いい』
ウワサと事実が
どこが…どこまで本当か否か
事実か憶測か
それを…世間の誰にも
目の前の千葉くんにも
否定も肯定も
弁解するつもりも
なにもなかった
どうでも・・・よかった
『片瀬…っ、だから俺』
『千葉くんが…悔やんでくれても
時間は・・・戻らない』
『・・・っ!』
『そんな…人の気持ちを無下にするような
自分勝手な事を言うようだけど
私は…そんな過去も・・・受け入れてる』
『片瀬…っ』
『過去が…あるから、今の私がいる
その先を…今を大切に生きていたから
千葉くんや…友達と再会出来た
神様の最高のプレゼントだ、って
私…感謝してるの』
『・・・』
『だから・・・もう、やめて』
『片瀬…』
『千葉くんが…私のために
あの時も…今回も
私のためを思ってしてくれたこと
本当に…感謝する
ありがとう・・・』
『・・・』
『今は・・・〃現在(いま)〃だから』
私は…千葉くんの手を
そっとほどいて離れた
『・・・そうだな』
『・・・・っ!?』
グッ…
離したばかりの手が
再び私をとらえて
グイっと一気に
私の手を引っ張った
『過去は…過去だ
なら今から…俺と一緒にいれくれ』
殴り込みかけたのは俺・・・』
『え・・・?』
他人事のように言ってたエピソードは
千葉くん自身のものだった
『警察も…大人も…みんなクソだった
なんも、わかってねぇ…わかろうとも
だから本人に吐かせてやろうと思った』
『…そんな…っ』
『どーせ…ウワサになってる
テメーが…片瀬をレイプして
それであんな事件起こさせたんだろ!?って
自分の彼女なのにっ…ひでぇことして
挙げ句に罪被せて
被害者ヅラして逃げるなんて
許せるワケねぇだろ!?って…俺』
『っ・・・やめてっ!!』
耳を…塞ぎたかった
『・・・ごめん』
ついカッとなったように
語気を強めた千葉くんが…一瞬鎮まった
『千葉くん・・・もう、いい』
ウワサと事実が
どこが…どこまで本当か否か
事実か憶測か
それを…世間の誰にも
目の前の千葉くんにも
否定も肯定も
弁解するつもりも
なにもなかった
どうでも・・・よかった
『片瀬…っ、だから俺』
『千葉くんが…悔やんでくれても
時間は・・・戻らない』
『・・・っ!』
『そんな…人の気持ちを無下にするような
自分勝手な事を言うようだけど
私は…そんな過去も・・・受け入れてる』
『片瀬…っ』
『過去が…あるから、今の私がいる
その先を…今を大切に生きていたから
千葉くんや…友達と再会出来た
神様の最高のプレゼントだ、って
私…感謝してるの』
『・・・』
『だから・・・もう、やめて』
『片瀬…』
『千葉くんが…私のために
あの時も…今回も
私のためを思ってしてくれたこと
本当に…感謝する
ありがとう・・・』
『・・・』
『今は・・・〃現在(いま)〃だから』
私は…千葉くんの手を
そっとほどいて離れた
『・・・そうだな』
『・・・・っ!?』
グッ…
離したばかりの手が
再び私をとらえて
グイっと一気に
私の手を引っ張った
『過去は…過去だ
なら今から…俺と一緒にいれくれ』