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Best name ~ 追憶 ~
第9章 本当の姿・・・
『え・・・』
『・・・』
『・・・』
『・・・』
その告白に
一瞬で静まり返る部屋
『アイルちゃん・・・それ・・・は』
『今・・・言ったこと、そのままです』
『・・・』
『・・・』
『・・・』
『私は…高校生の…17歳の時に
傷害事件を起こしました』
アイルは、よく見なければわからない程
小さく…小刻みに肩を震わせ
スカートの裾を握りしめるように掴んで
うつむき加減で話し続けた
『相手は重傷を負い…私は当然罰を受けました
無論、高校も退学・・・復学はしていません
私には…それ以降の学歴がありません
大学も受験できなかったのは、それが理由です』
『・・・で・・・も』
突然の告白に
反応も対応も出来ないオレの家族
母親が何とか言葉を返そうとしていたが
『私は当時・・・両親に見捨てられました』
『え・・・』
『・・・』
『・・・』
『施設から…出るとき
私を引き取って様々な機会を与えて
社会に出してくれたのが
今の養父である…カツラギさんです』
アイルは時折声を詰まらせながらも
表情を変えずに話を続けた
『両親が・・・居ないも同然と言ったのは
両親とも仕事が忙しい…それだけでは
それが理由では…ありません』
『・・・』
『・・・』
『・・・』
『私の起こした事件が
最終的な引き金となって
両親は・・・離婚しました
形式として・・・母に
引き取られた形にはなりましたが
勘当されたも同じでした
実生活で…私を引き取り
これまで育ててくれたのは
カツラギさんです
親に捨てられて…行き場のない私に
復学を勧めてくれたり
立ち直るための機会を…全て』
アイルは…気づかれないよう
必死に隠していたが
その目には…涙がこみ上げていく
『・・・』
『・・・』
『・・・』
その告白に
一瞬で静まり返る部屋
『アイルちゃん・・・それ・・・は』
『今・・・言ったこと、そのままです』
『・・・』
『・・・』
『・・・』
『私は…高校生の…17歳の時に
傷害事件を起こしました』
アイルは、よく見なければわからない程
小さく…小刻みに肩を震わせ
スカートの裾を握りしめるように掴んで
うつむき加減で話し続けた
『相手は重傷を負い…私は当然罰を受けました
無論、高校も退学・・・復学はしていません
私には…それ以降の学歴がありません
大学も受験できなかったのは、それが理由です』
『・・・で・・・も』
突然の告白に
反応も対応も出来ないオレの家族
母親が何とか言葉を返そうとしていたが
『私は当時・・・両親に見捨てられました』
『え・・・』
『・・・』
『・・・』
『施設から…出るとき
私を引き取って様々な機会を与えて
社会に出してくれたのが
今の養父である…カツラギさんです』
アイルは時折声を詰まらせながらも
表情を変えずに話を続けた
『両親が・・・居ないも同然と言ったのは
両親とも仕事が忙しい…それだけでは
それが理由では…ありません』
『・・・』
『・・・』
『・・・』
『私の起こした事件が
最終的な引き金となって
両親は・・・離婚しました
形式として・・・母に
引き取られた形にはなりましたが
勘当されたも同じでした
実生活で…私を引き取り
これまで育ててくれたのは
カツラギさんです
親に捨てられて…行き場のない私に
復学を勧めてくれたり
立ち直るための機会を…全て』
アイルは…気づかれないよう
必死に隠していたが
その目には…涙がこみ上げていく
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