無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「お邪魔しまーす」

……ん？

玄関を開けた途端
いい匂いがしてきた。

「莉菜ちゃん。絶妙のタイミングだよ」

……莉菜ちゃん？

ま、いいか。

ダイニングテーブルには
中華料理の類いが並べられていた。

「これって櫻井くんが作ったんですか？」
「まさか。レンジでチンしただけ。俺、冷食の
CMやってるからメーカーから送られて
くるんだよ」
「櫻井くんのお願いってもしや……」

パンティではなく？

「そう。冷食の量を減らしたかったの。
冷凍庫いっぱいでさ。頼むね、莉菜ちゃん」