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君を好きにならない

第5章 若いな、お前


俺は
さっきのように
真琴の後ろに座り
内腿に手を置くと

真琴の耳元で
囁いた


「キスまでだよな?」


「あ、はい…」


「ココはどうする
触るか?」


そう言いながら
内ももに置いた手を
少しだけ股間へと寄せた


「あ、えーっと…
それはまだ…
せ、先輩が平気で触ると
後輩も不審に思うので…」


「わかった」


それを聞いて
俺は真琴の隣に座り直し
真琴を軽く押し倒して
すぐ後ろにある
ソファにもたれかからせた


「わっ」


「うるせー」


「……」


真琴の
少し戸惑う顔を楽しみながら
俺は膝立ちになって
ソファに両手をついた

「…っ…」

覆い被さるようして
真琴を見下ろすと

真琴は
まるで女みたいに
俺から視線をそらした


俺は
そんな真琴にゆっくりと近づき
耳元に熱い吐息を吹きかけた


「ほんとなら
ここで耳を舐めてもいいんだ」


「…あ……はい」


そして
真琴の顎をそっと突き上げ
顔を上げた真琴の
薄い唇を指でなぞった


「ここで
女の名前を呼ぶのもいい。

誰かと間違えてると
思わせれば
おかしくねぇ。


本当に



キスしたとしても



舌を


つかったとしても」



俺は

そのまま

ゆっくりと

真琴に顔を寄せた



したい



このまま真琴に


舌を入れたい



唇を重ねる寸前まで
顔を近づけ

俺は


女の名前を呟いた


「…真里…」

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