君を好きにならない
第7章 攻められました
Side 真琴
あれ?
あ、向井さんだ!
3日ぶりに
マンションへ戻る途中
僕は
スーパーの袋を持った
向井さんを見かけた
ちょうどよかった
声をかけて
一緒に帰ろう!
「向井……」
あー…残念。
僕が声をかける前に
向井さんは
他の人に声をかけられ
話をはじめてしまった。
知り合い…みたいだけど
なんだか
向井さん
機嫌悪そうだな…
話が終わるのを
しばらく待ってたけど
話が終わりそうでもないし
もしかして2人で
どこかに行っちゃうのかな
あの人
向井さんの腕
掴んでるし…
仕方ない
先に帰ってるか。