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「そんなこと…言わないでください」


マサシは
少し顔を歪めながら
小さく
そう呟いた


「…そうだな」


頑なに
『友達で』という
俺との約束を守ってる
マサシにとって
その言葉は
辛すぎるだろう


それが分かってるのに
そんなことを
言ってしまうほど

俺は

辛くて



「今日が

あの日ならいいのに…」


不意に
涙が込み上げそうになるほど

胸が痛くて



「できねーよ…マサシ」


真琴が

居なくなるのが

怖くて



「…わかってる」


張り裂けそうな胸を

包まれたいんだ



「なぁ…マサシ…」


少しだけでいい


「はい…」





「友達として

慰めてくれないか」



そう言ったあと

俺は
すぐに腕を掴んで
マサシを引き寄せ


「あっ…」


戸惑うマサシを

強く
抱きしめた



今にも
溢れそうな涙を
見せたくなかったから