君を好きにならない
第2章 真琴!死ぬなよ!
BLを書き始めてから
真琴の書く小説は
どれも学生もの
ちょっと
気にはなってたけど
また今回も設定は学生
同級生や
部活の先輩と後輩
それから転校生…
そして
やっと捻り出したという
今回の設定は
先生と生徒。
まぁ
学生同志ってゆーのからは
脱してるけどさ…
「また高校生か?」
「あ…はい…」
「まぁ確かに
お前の学生もんは
人気があるけど
そろそろ飽きられてんじゃねーかって
俺たちは思ってんだ
前の担当もそう言ってたろ?」
「…はい…」
真琴は
身体を小さくして
こたつの中に
手を突っ込んだ
寒いわけでもねーのに
てか
こたつの中が
あったかい訳でもねーし
「なぁ真琴」
「はい」
「なんか理由あんだろ?」
「……特には…」
「ほんとか?」
「ほ、ほんとです…けど…」
「けど?」
「単純に
思いつかないってゆーか…
分からない
ってゆーか…」
「分からない?」
「…はい…
ほんと言うと
僕の…
僕の友達が…
男のことが好きで
その好きな男も友達だったんです
結局そいつらはうまくいって
付き合ったんだけど
その時色々相談とか受けてて
結局その…
リアルな内容がほとんど
今までの小説に……」
で、でた…
友達の話は
実は自分の話あるある
くっ…
そうだったのか
じゃ、じゃあ真琴は
前作のあんなことも
処女作のあんなことも……
がっつり
やってんじゃねーか!