君を好きにならない
第16章 脱げよ
「う、うん…」
真琴は身体を起こし
自分でスウェットを脱ぎ捨てたが
トランクス一枚になると
少し迷っているのか
手を止めて俺を見つめた
「どした?」
優しく真琴の頰に触れると
真琴は少しハニカミながら
「恥ずかしいな…」
と呟いた
嫌じゃないなら…よかった
「恥ずかしくねーだろ?
男に見られるくらい」
「い、いや
普通じゃないから…
こんなの誰にも見せたことない…」
真琴はそう言って
下半身に目を落とした
「誰にも見られてなくてよかった。
俺ならいいだろ?
見せても」
「…うん…
でも自分だけ脱ぐの
恥ずかしいよ」
「俺のが見たいのか?」
「そーじゃないけど」
「俺は見られても
かまわねぇけどな」
そう言って
ちょっと邪魔だと思っていた
スウェットを
俺も脱ぎ捨てると
俺のも普通じゃないことが
真琴に伝わったのか
真琴は
「ぁ・・」と
小さな声を出した
「当たり前だ。
お前触ってたらこうなる」
そう言って
自分のものをひとさすりして
真琴のトランクスに手をかけた
すると真琴は
もう抵抗することなく
トランクスを脱ぎ捨て
固くなったソレを
隠すように握りしめた
「触るなっていったろ?」
「あっ・・そうだった(苦笑)」