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君を好きにならない

第17章 見たことのない景色



それからしばらく時間を置き
冷静を取り戻した俺は
再度
真琴の小説のチェックをした


相変わらず
思いつかないところは
空欄で
筆の進むところは
事細かに書かれている


空欄と言っても
締め切りが近いこともあって
最後までのくだりを
大まかには書いてあるが
俺達二人がやってねーことは
まるっきり書かれていない


まぁ、
昨日はココまで書くのが
精一杯だったんだろうけど。


そんな中

ある一文に目に止まった


『いいよ。

そう言ったけど
本当は
怖くて仕方なかった』


まぁ…そうだよな


二人が繋がるシーンで
本音を見せた
後輩の心の言葉だ


真琴だって
そう思ってるはず


真琴が今後
どう出るかわからねーが
こんなに幸せな
気持ちでいられるなら

そんなこと

しなくてもいいかなと
思ったりもする


できれば
やりてぇけど。



最悪



真琴が出すときには

俺も
出したいとは
思うけど。


できれば



触るくらいは

して欲しいけど。

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