君を好きにならない
第3章 誘ってんのか?
Side 司
「待たせたな、真琴」
電話を切ってから約一時間後
マンション近くのコーヒーショップで
真琴に声をかけた
「いえ、全然大丈夫です。
それより向井さんは大丈夫だったんですか?
呼び出したみたいになってすみません」
「いや、かまわねーよ。
俺こそ悪かったな、昨日連絡くれたのに」
真琴は
首を横に振りながら
チラチラとコーヒーショップの店員に
視線を合わせた
頭の中は
小説のことでいっぱいみたいだな
マサシの声が
届いてなきゃいいんだけど・・。
「宿題全部終わったなら
見るもの量あるだろ。
俺の部屋に移動するか?
それとももうちょっと
ここで観察するか?」
「え~っと・・・」
何か気になるのか
真琴は俺から視線を外したまま
はっきりしない
視線の先を辿ると
新人のバイトらしい男に
ベテランの先輩が
何やら教えてる最中のようだ
真琴の
こういう時の顔は
嫌いじゃない
むしろ好きだ
仕方ねぇな
ちょっと待ってやるか
俺はまた
ぐるぐると思いを巡らせてる真琴の
何とも言えない顔を見ながら
冷たいコーヒーを飲みこんだ
酒臭さを
消したくて
マサシの部屋に行ったことを
なかったことにしたくて
「待たせたな、真琴」
電話を切ってから約一時間後
マンション近くのコーヒーショップで
真琴に声をかけた
「いえ、全然大丈夫です。
それより向井さんは大丈夫だったんですか?
呼び出したみたいになってすみません」
「いや、かまわねーよ。
俺こそ悪かったな、昨日連絡くれたのに」
真琴は
首を横に振りながら
チラチラとコーヒーショップの店員に
視線を合わせた
頭の中は
小説のことでいっぱいみたいだな
マサシの声が
届いてなきゃいいんだけど・・。
「宿題全部終わったなら
見るもの量あるだろ。
俺の部屋に移動するか?
それとももうちょっと
ここで観察するか?」
「え~っと・・・」
何か気になるのか
真琴は俺から視線を外したまま
はっきりしない
視線の先を辿ると
新人のバイトらしい男に
ベテランの先輩が
何やら教えてる最中のようだ
真琴の
こういう時の顔は
嫌いじゃない
むしろ好きだ
仕方ねぇな
ちょっと待ってやるか
俺はまた
ぐるぐると思いを巡らせてる真琴の
何とも言えない顔を見ながら
冷たいコーヒーを飲みこんだ
酒臭さを
消したくて
マサシの部屋に行ったことを
なかったことにしたくて