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君を好きにならない

第4章 触ってみてもらえますか?


「かまわねーけど・・なんでんだ?」


「だって・・
向井さん、次はいつ会えますか?
僕の部屋には
あんまり来てくれないし
会えないと、ごっこできないし
そしたらまた筆が止まっちゃうし
僕、なんでかココだとすごく書けるし
向井さん忙しくても
僕がココに居れば向井さんに会えるし
だから・・」


「わ、わかったから落ち着け」


真琴は
ちょっと不安そうな顔で
理由をまくし立てた


確かに・・
なんでも聞けって言ってあるのに
真琴は俺に頻繁に連絡をしてくるヤツじゃない


まぁまだ若くて子供だし
簡単なことで
忙しそうな俺に連絡しづらいのかもしれないな・・


「俺も忙しくてかまってやれなくて悪かったな。
また何も食わないで
大事な真琴先生が病気になっても困るし
締切すっぽかされないように
マメにチェックできるから
俺もお前がココに居てくれたら助かるよ。
お前が安心すんなら
好きなだけ居てもかまわねーよ」



「・・・・よかった・・

・・僕・・」



「ん?」



「よかったです、ほんとに。

またあのアパートに帰るの

・・・寂しかったんで」



クスッ(笑)



「俺も
お前がいる方が楽しいぜ?」



真琴は
ちょっと照れながら
八重歯を見せ
いかにも19歳だな・・って顔で笑った


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