隣は空席のまま…
第13章 小さな壁とハードル
ホタルと気持ちを重ねた私は、ある決心を固めた
「――――…ホタル…私一度実家に行こうと思うの」
「そうね…勇ちゃんの事もあるし――――…私の事もあるしね」
――――…“私の…事”?
私は、ブランチのミルクをテーブルにこぼしそうになる!
「///え、ええ――――!ホタル…もしかして…」
「え!?私も一緒に行くわよ?!彩芽の彼氏ですし、勇ちゃんのパパになるんだから!」
「――――…え、ええ!付いてくるの?」
ホタルは当然のように一緒に来るつもりらしく…
カレンダーを見ながら「で、いつ行く?!」と、張り切っている…