隣は空席のまま…
第4章 痛みの理由――――…
私は――――…
それでもいい――――…
今、愛されているのは自分なのだと――――…
思いたかった…
「――――…いや~まいったよ…
アイツ今、めっちゃヒステリーでさ!
何?女って――――子供出来ると豹変すんの?知らなかったよ~!」
「え――――…子供?」
頭をハンマーで殴られた―――…そんな、衝撃が私の思考を停止させた
もう、ダメだ――――…
もう、無理だ――――…
もう、自分を騙せない――――――――…
「――――――子供…出来たなら…奥さん大事にしたら?」
「は――――…?彩芽?」
隆太の…”しまった!“って顔が――――…
私を更に…殴り続ける……
「彩芽……、そんな事…言うなよ…会いたかったのは…本当だし――――…な?このまま――――」
「――――このまま…何?」
このまま……この関係を続けたい?
バカ言わないで――――――――…
もう、無理――――…
魔法は……切れた――――…