無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

僕の母親の名前は、富崎桜妃(とみさきおうひ)。

自分が経営する商業会社が、有名ブランドとして全国に知れ渡ってから大金持ちになったやり手女社長。

「ずっと思ってるけど、良くもまあ成功したなぁ…。」

何の経営してるかは、また後ほど説明するから今はとりあえず、簡単な説明だけするね。

元は普通の一軒家だった富崎家を、金持ちが住む屋敷へと大掛かりなリフォーム改装したお母さんは、執事とメイドを計数十人も雇ってお父さんと結婚した。

結婚後、僕を産んで家族３人と執事達とメイド達で、楽しく日々を送っていたある日。

婿養子として結婚し、お母さんの仕事の手伝いをし続けきたお父さんは、精神的な疲れと男としてのプライドに限界がきたのか離婚話を切り出した。

「男の立場からしたら、やっぱり自分が家族を支えたいのかな…。」

お父さんの気持ちを察したお母さんは、離婚届にハンコとサインをする。