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僕の専属執事は10歳年上

第1章 ~プロローグ~

家で雇ってるシェフ長が、僕のとこへやって来た。

「うん、美味しい!」

「ありがとうございます」

朝飯後、僕はネクタイをして鞄を持って食堂を出た。

◇富崎邸1階・玄関ホール◇

「泉坊ちゃま、今日はやっぱりお車で行きませんか?」

玄関ホールで、ロークが心配そうにしながら言う。

「昨日も言ったけど
ちゃんと、電車で通うよ」

中学まで車で通っていたけど、高校からは電車で通うと決めた。

「しかし、駅までの道
駅ホームでの人混み、朝の通勤ラッシュ
泉坊ちゃまを、危険に晒すわけには…。」

見ての通り、ロークは心配性で過保護のとこがある。

出会った当初は、そうでもなかった。

でも、僕が小学生の時に一度だけ誘拐された事があり、その時はロークに助けられた。

その出来事はあってから、ロークは僕に対して心配性になって過保護な一面を見せるように。

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