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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

「よし、これで!」

ロークは、5発目を狙撃する。

「奥様の車以外、全て狙撃しました」

「ローク、お疲れ様」

「泉坊ちゃま、ロークさん
駅が見えてきました!」

茶羅の言葉に、僕達は前方を見る。

「本当だ」

「茶羅、このまま頼む」

駅との距離が、少しずつ近付いていく。

「あれ?」

「所太郎、どうしたの?」

僕は、所太郎に声をかける。

「ッ!?」

急に、所太郎が険しい表情になった。

「駅の方から、富崎家の車が5台!
こっちに向かって来ます!」

「「「ッ!?」」」

お母さん、まさか!?

◇車の中2◇

-桜妃視点-

「念のために、他の執事達を駅前に先回りさせて正解だったわ」

泉とロークが、富崎邸から出て行こうとした時。

所太郎と茶羅が、2人に手を貸していた。

そして、車での逃走。

逃走先は、大体の予想が出来てたわ。

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