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僕の専属執事は10歳年上

第5章 ~泉とロークの決断~

「来た!」

新幹線が、駅のホームに着く。

「ローク、所太郎、茶羅」

「「「はい」」」

僕達は、新幹線へ乗り込む。

それと同時に、新幹線のドアが閉まる合図の音楽が、ホームに鳴り響く。

「泉、ローク!!」

「泉坊ちゃま、ローク!!」

ホームの階段から、お母さんと零生が駆け上がって来た。

それと同時に、新幹線のドアが閉まろうとする。

「泉!!」

「ローク!!
泉坊ちゃまと一緒に降りるんだ!!」

僕達に叫びながら、お母さんとロークはこっちに向かって来る。

「お願い、早く閉まってッ…。」

だけど、ギリギリのとこでドアが閉まり、新幹線は発車した。

◇駅のホーム◇

-桜妃視点-

「ッ……。」

私と零生は、泉達を乗せた新幹線を悔しい思いで、黙って見つめる。

「奥様…。」

「泉、ローク…うっ……うあぁあああああッ!!」

私は、周囲の目を気にせず涙を流しながら叫んだ。

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