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「実は今【今夜、僕はキミと】の続編を
書いていまして、行き詰まってしまい
中庭を散歩していました」
「あ……だから思い悩んでいる表情をして
いたんですね」
「お恥ずかしい。プロでもないのに。
あ、佐々木さん。休んでください」

瑞樹さんの御言葉に甘え
隣の部屋に敷かれた布団に身体を埋めた。

【今夜、僕はキミと】を何気なく
ペラペラとめくる。

タイトルからして恋愛ものだと思っていた。

確かに恋愛ものではあるけど
不倫の話だった。