テキストサイズ

風俗課に配属されました

第64章 傷の舐め合い

「いちいち口にする必要あります?」
「気に障るのは気に掛けている証拠。
南課長と上手くいってないのか?」
「五十嵐さんには関係ないでしょ」

瑞樹さんと私……

世間一般の不倫に比べれば
何の支障も弊害も無く
順調な付き合いだと思う。

ただ……それに欲がプラスされ
『結婚』という二文字が
気持ちを激しく動揺させる。

「俺も沖縄に戻りたい」
「私は戻りたいなんて一言も……」

どうせ戻るなら瑞樹さんと凛子さんが
知り合う前に……

……二人は幼馴染みだっけ。

私……生まれてないじゃん。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ