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風俗課に配属されました

第68章 原田康人の婚約事情①

「おッ……お待たせ……しましたッ……」

緊張と不安が拭えないまま
シャワーを浴び終えた。

歯は歯茎から血が出るくらい磨いた。

薄い髪は少しでも多く見せようと
ドライヤーでボリュームアップさせた。

バスローブで隠れた腹は
苦しいほど凹ましている。

亜衣さんはソファーから立ち上がると
僕に向かって歩み寄ってくる。

そして僕の正面に立つと
腰に両手を回し胸元に顔を埋めた。

「康人さん……抱いて……」

腹にかけた緊張が揺るいだ。

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