
☆時計じかけのアンブレラ☆
第9章 Gimmick Game
俺らの姿を見て、呆然と立ち尽くすニノ…。
2人とも風呂から出たあとのこの状況…。
「潤くん、大野さんと帰ったって聞いたから。
LINE送ったんだけど…。
…どういうこと…?」
俺は咄嗟に声を荒げていた。。
「…それはこっちのセリフだよっ!
なんなんだよあのヒト」
「あ…れは…」
「もう…いい」
「…潤くん…」
「俺に…触らないでっ」
「潤くん!聞いてっ」
「嫌だっ…聞きたくないっ!
帰って!」
「…はぁ…」
ニノは大きくため息をついて、玄関の扉をパタンと閉めた。
俺は智さんの胸に抱かれた。
次から次へと涙が溢れてきた。
何でこんなに涙が出るんだろう。。
智さんはこんな俺をただただ優しく抱きしめてくれていた―――
