
☆時計じかけのアンブレラ☆
第16章 Be with you
―――3日目。
今日もかずは仕事の合間を縫って、面会に来てくれてる。
「潤くん、確認だけど、名前は『ひより』でいいんだよね?」
「うん。俺は『ひより』がいい」
――――――
それは、妊娠5.6ヶ月頃、お腹の赤ちゃんの性別が女の子と分かって、しばらく経ったときのこと。
かずが何気ない会話のなかで口にした。
「名前、どうしよっか?」
「俺、考えてたんだけど『ひより』はどうかな?」
「『ひより』かあ。可愛いね。でもなんで?」
「ひよりって漢字て書くと『日和』って書くでしょ?かずの字が入るから」
「えー!なんか恥ずかしい」
「なんでよ?いいじゃん」
「いいんだけどさ、やっぱり平仮名にしよ?だって将来大きくなったときにさ、もし『私、お父さんと同じ漢字なんてやだっ!』なんて言われたら俺ショックよ(笑)?」
「そんなことないと思うけど…」
「いや、年頃の女の子ってわからないからねー」
「そうかなあ?ん〜、かずがそこまでいうなら」
俺が妥協すると、かずは納得してくれた。
――――――
「このあとは?何かあるの?」
「うん。雑誌の取材が入ってる」
「忙しいね」
「全然平気!あとで役所に届けてくるね」
「ありがと。よろしくね」
そんなわけで、『ひより』と命名されました。
今日もかずは仕事の合間を縫って、面会に来てくれてる。
「潤くん、確認だけど、名前は『ひより』でいいんだよね?」
「うん。俺は『ひより』がいい」
――――――
それは、妊娠5.6ヶ月頃、お腹の赤ちゃんの性別が女の子と分かって、しばらく経ったときのこと。
かずが何気ない会話のなかで口にした。
「名前、どうしよっか?」
「俺、考えてたんだけど『ひより』はどうかな?」
「『ひより』かあ。可愛いね。でもなんで?」
「ひよりって漢字て書くと『日和』って書くでしょ?かずの字が入るから」
「えー!なんか恥ずかしい」
「なんでよ?いいじゃん」
「いいんだけどさ、やっぱり平仮名にしよ?だって将来大きくなったときにさ、もし『私、お父さんと同じ漢字なんてやだっ!』なんて言われたら俺ショックよ(笑)?」
「そんなことないと思うけど…」
「いや、年頃の女の子ってわからないからねー」
「そうかなあ?ん〜、かずがそこまでいうなら」
俺が妥協すると、かずは納得してくれた。
――――――
「このあとは?何かあるの?」
「うん。雑誌の取材が入ってる」
「忙しいね」
「全然平気!あとで役所に届けてくるね」
「ありがと。よろしくね」
そんなわけで、『ひより』と命名されました。
