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母「明ちゃん、決断しましょう」

明「決断？」

母「学校、このままずっと休学ってわけ
にいかないし思い切って」

明「思い切って…」

母「一度、退学しましょう」

明「…」


いつかはこんな日が来ると思っていた

だけどいざその言葉を聞くと
気持ちは複雑で…


明「…母さん…でも俺…」

母「わかってる、二階堂明としては退学
するけど、また入学すればいいじゃない
別人として」

明「…意味わかんないんだけど」

母「二階堂明子なんてどう？従兄妹って
誤魔化して」

明「無理だって、そんな」

母「大丈夫よ、お母さんに任せて」

明「…」


二階堂明としては退学
そして二階堂明子として入学する

戸籍上、二階堂明子なんて存在しないし
無理だと思っていた
だけど…


母「入学の手続きしといたから明日から
二階堂明子として頑張ってね」

明「まじ…」