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BOYチェンジGIRL~僕が変わればSEXも変わる~

第9章 過去と本音



和彦「…」

明「…」


夕暮れ時の公園内には
子供やカップルなど数人が見られた

制服姿の明とスーツ姿の和彦
カップル?
援交?

周りからはどう見えているのか…


和彦「…」

明「…」


無言が続く
何か話そうと思うが
話題が見つからず無言で歩くだけ…


和彦「…」

明「?」


急に立ち止まった和彦
視線の先には父親と小さな子供

仲よさ気に手を繋ぎ公園内を歩いている
微笑ましい光景だった


明「懐かしい、俺にもあんな時あったな
あの時は楽しかった」

和彦「…」


自分にもあんな時があったなと
昔を思い出していた


明「先生も小さい頃はお父さんと」

和彦「…」

明「あ、ごめんなさい…」

和彦「いえ…」


迂闊だった
和彦は父を亡くしている

平静を装ってはいたが内心では辛いはず
気をつけなければいけないのに
自分ときたら…


明「…すいません」

和彦「平気ですから、父親が亡くなって
正直、清々してるくらいです」

明「えっ、先生?」

和彦「…」


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