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明「…熱…ちょっと入りすぎた…」


考え過ぎたせいか少しのぼせてしまった
浴衣に身を包みノロノロ歩きで
部屋へ向かった


明「…えっと」

久志「お客様、大丈夫ですか？」

明「あ、すいません、部屋がわかんなく
な…あれっ？」

久志「どうされました？」

明「えっ、久志のそっくりさん？」

久志「本人だよ」


そこにいたのは久志
だけど仲居さんの格好をしている
そっくりさんかと思ったがどうやら本人
のようだ

でも何故…


明「えっ何でここに、それにその格好…
間違えたのか？」

久志「バイトだよ、アルバイト」

明「バイト？」

久志「ちょっと頼まれてさ」

明「ふ～ん」

久志「明はおばさんと家族旅行？」

明「あ、うんっ、まあ…」


嘘をついてしまった
家族旅行は家族旅行だが幸も一緒
バレたらややこしい事になる為、黙って
おく事に…


明「じゃあ俺、行くから」

久志「ああ、俺も仕事に戻るよ」

明「…」

久志「…」