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久志「明…」

明「…」


何を話せばいいのか
どんな顔で会えばいいのか
わからないけど明の足が止まる事はなく
屋台の前へ…


屋台「いらっしゃい」

和彦「いらっしゃいま…っ」

明「…」

和彦「…いらっしゃい、出来立てですよ
どうですか？」

明「…じゃあ一つ…」

和彦「ありがとうございます」

明「…」


明は和彦だと気づき
和彦も明だと完全に気づいていた

だけど知らぬフリ、よそよそしい態度で
久しぶりの再会も和彦には
迷惑なようだ…


和彦「お待たせしました」

明「…」

和彦「ありがとうございます、５００円
です」

明「あ、はいっ…」

和彦「５００円丁度ですね、ありがとう
ございます」

明「…」


焼きそばを受け取り久志の元へ戻った明
久志も和彦の存在に気づいていた
だけど気づかないフリ
フリをして…


久志「焼きそば食べ足りないなら買って
来たのに」

明「あ、ぅんっ…」

久志「山車（だし）が出るみたいだから
せっかくだし見に行こうぜ」

明「ぅんっ…」


平静を装った