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明「…？」


もうすぐ家に到着
だけど家の前に怪しい人影が…


明「もしかして泥棒…」


家の前をうろうろする人影

背を向けていて顔は確認出来なかったが
Ｔシャツにズボンで髪はボサボサ
その後ろ姿どこかで…


明「…あの人」


最近、どこかで見た気が…


明「先生っ！？」

和彦「…」


不意に横顔が見えた
その人物は紛れもなく和彦だった

辺りは暗く顔は一瞬しか見えなかったが
見間違えるわけがない
和彦だった


明「何で！？えっ、どうしよう…」


用事があるのか
家の前をうろうろする和彦
話しかけたい、かけたいけど出来ない

だって…


明「…」


だって自分は幸と…


明「…ごめん…先生っ…」


物陰に隠れて様子を見守る事にした明
夜も遅いしその内帰るだろう
そう思っていたが…


和彦「…」

明「まだいる、帰らないのかな…」

和彦「…」

明「…どうしよう」


一向に帰る気配がない
夏とはいえ少し肌寒くなってきた
体も冷え鼻水も出てきてしまい思い切り
くしゃみが…


明「くしゅん！！」


くしゃみが出てしまった…