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美代子「…」

良太郎「良かったのかよ…」

美代子「何が？」

良太郎「さっきの…」

美代子「彼がどうかしたの？」

良太郎「…だって…好きだったんじゃ…
それなのに…」

美代子「好き？好きって…」

良太郎「…」

美代子「彼が好きなのは亜美よ、ほらっ
後から遅れて来た子」

良太郎「…えっ」


詳しく聞いてみると
確かにお見合いはお見合いだった
でもそれは美代子ではなく美代子の友達
のだった

男性と亜美、元々二人は顔見知りだった
だけど二人では恥ずかしいからと
美代子が同席する形に


でもあまり意味はなかったようだ


良太郎「…そっか…俺はてっきり…」

美代子「もしかして私がお見合いすると
思ったの？」

良太郎「だって…」

美代子「それで良太郎、引き留めに来て
くれたの？」

良太郎「…別に…お前を嫁にもらうとか
物好きだなって思って…」

美代子「ありがとう」

良太郎「…」