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二人で一人

第6章 夜



『一人でいけばいいじゃん』

旅館の廊下をあるいている。

「ぃっいやだよっ」

前を歩いていた優が、ばっと
ふりむく。

『電気ついてるし』

あくびをしながら言った。

『あっ、もしかしてコワいとか?』

いやらしく聞く

「コワくないよっっっ」

と優が怒る。

『じゃ、一人でいけば?』

部屋へ帰ろうとする。

「ぃやぁっ!まって…っ!!」

優が俺の服を掴んだ。

「コワいよっっ!コワい!」

顔を真っ赤にして言う。


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