いとしいとしというこころ
第6章 好き?
2回に1回のペースで参加してた飲み会。
サークルに入ってない俺にも声がかかって、せっかく出来た友達や親しくなった先輩との付き合いで顔を出す。
ある日、右のグループにも左の方の人たちにも、なんとなく話に入っていけなくて、まっいっか、と大好きな唐揚げが目の前にあったからパクついてたら目の前の人がクスクス笑って、
「唐揚げ、好きだなー。」
って話しかけてきた。
恥ずかしー。
「へへっ。好きなんです。唐揚げ。」
「相葉くんだっけ?俺も1年。」
「あ、そうなんですか?」
「だからタメ口でいいよ?」
「ありがとう。
相葉雅紀です。よろしく。」
「大野智。よろしく。」
「食べてる?おいしいよ?」
唐揚げを勧めると、うまい!って笑った顔が優しくて。
すぐ仲良くなれそうだな、って思った。
それが大ちゃんとの出会い。