いとしいとしというこころ
第10章 もどかしい距離
「なんの話ー?」
のん気な口ぶりで話に加わろうとやってきた翔ちゃんがおにぎりを頬張る。
「んー、彼女でも作ろうかなぁ、って言ってたとこ。」
松潤の言葉に翔ちゃんも乗っかっる。
「俺も特別欲しいー!って今はないけど、時々思うー。」
和くんと大ちゃんも、ぎゃあぎゃあ騒ぎながらやってきた。
「あー、疲れた。」
「俺も!和くんは?」
大ちゃんがおにぎりを差し出すと和くんも食べる。
和くんと大ちゃんが二人仲良くおにぎりにかじりつくのを見ながら翔ちゃんが大ちゃんに問いかけた。
「大ちゃんは彼女いるの?」
「いない。」
「この5人、誰ひとり恋人いないの?終わってんな。」
あはははは!
5人一斉に笑った。