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第4章 3月11日

病室の、彼のいる脇のベッドに一人でいる男の子がいた。

その子は、地震で父はおらず、母とはばらばらになったと言った。

大丈夫?って聞いた。

僕が笑ってれば母さんも笑うんだって言って、笑いかけてくれた。

先生に聞いたら、
少年のお母さんの名前は、死者名簿の中に。

私は、教えてあげられないよ。

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