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第54章 5月11日

ひとりでショッピングに出かけた時のこと。

狭い裏通りで、
兄妹らしき小さな子供が、座りこんでおもちゃで遊んでいました。

すれ違うにも肩が触れ合うくらいの狭い通りです。

私に気づいたお兄ちゃんの方が、

「おばちゃんが通るから、どけ。邪魔だから」

と妹に言いました。

私は苦笑いしながら、
「おばちゃんじゃないんだぞ~」

と言ってやりました。


すると子供は驚いた顔をして、

「えっ、おじちゃん…?」

私の笑顔は引きつりました。

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