欲望ベイベー
第5章 小さな。
A「にのちゃん、にのちゃんっ!」
N「んー・・・」
布団にくるまったまま薄っすらと目を開けると、爽やかな笑顔の相葉さんが俺を覗きこんでいた。
A「くふふ、可愛い♡
そろそろ起きた方が良いよ。
ごはん食べれる??」
俺の頭を撫でながら、ニコニコしている。
あれ、今何時だ・・・
N「ごめ・・・寝坊した。」
早起きして、俺が朝食を作ろうと思ってたのに。
起こされた今も、体が怠くて思うように動けない。
A「寝坊なんてしてないよ!
いっぱいエッチしたんだから、にのちゃんユックリ休まないとダメ♡」
昨日のエッチを思い出して、思わず顔がニヤけてしまう。
A「可愛かったなぁ、にのちゃん・・・
やっぱエッチって大事だよね?!
仕事の活力だよ!」
N「何言ってんの。笑」
確かに、寝不足のハズなのに相葉さんはイキイキとしているけど。
A「だってさ、1週間エッチしてないだけで俺すげぇ枯れてたよ?!
昨日で生き返ったー♡」
N「・・・じゃあ、もっとエッチしよ?」
俺だって相葉さんが恋しくて仕方ないんだ。
忙しいだろうからって我慢してんだぞ。
A「ホントに?!じゃあ今日もにのん家来て良い?!」
N「今日?!」
A「あ・・・ダメ?」
少ししょんぼりした相葉さんが可愛い。
ダメなわけないじゃん。
N「違うの、嬉しくて驚いただけ。
今日も来て・・・♡」
背中に腕をまわしてピットリと抱き着くと、耳元で相葉さんの息遣いが聞こえてドキドキする。
A「くふふ♡すげー嬉しい。
今日も仕事頑張れる。」
その時、ふと思い付いた。
とくに理由があったわけじゃない。
本当に、なんとなく口に出しただけだった。