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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第28章 BLUE BIRD

ダンっ…





プァ~~~~!!








『おいっ!?マシロっ!!?』






『もぉ~~!!あと少しなのにっ!!

動けぇっ!!!』






渋滞に苛立った妹が

ハンドルを叩いた拍子に

デカいクラクションが響く









『ごめん・・・お兄ちゃん

少し距離あるけど

歩いた方が、早いかも』










『十分だ・・・サンキュ、マシロ』











『国内線……だよね?

車なるべく近くに回して待ってるね』








『いや・・・いい、ここまでで』








『え・・・』














『一人で・・・行くから』












『クス・・・じゃぁ、あたしは

戻ってアリバイ作りでもしてるか♪』







『・・・』







『悔いなくね・・・お兄ちゃん』














『マシロ・・・恩に着る』








俺は車を飛び出して


目と鼻の先のようで

まずまずの距離のある空港へと


ひたすら走り出した

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