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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第6章 マリアの日記・・・

開いた口がふさがらない・・・

と言うのか

目を覆いたくなると言うか


俺はひたすら驚愕して
瞬きも忘れていた。


マリアの苦しみ続けてる年数に
まずは驚き。


旦那の奇妙な性格

目を疑うような暴言


子ども有無の悩み
その意見の食い違い


友人が減っていくだとか
悩みを打ち明けられない苦しみ


孤独・・・







俺の知らない世界だ。


前にネットで見た

モラハラだとかそんな言葉を
逐一思い出して
ひどく納得していた。

〃なるほど…こういうことか〃


マリアの書いていた

『家庭は無法地帯』

なんて言葉は
身震いするほど良くできた名言

マリアのオリジナルワードだと思った。






同時に怒りが湧く。



〃幸せにします〃

だの

〃一生一緒にいてください〃

なんて言って
こんな仕打ちをする男がいる。



俺の実の父親もおそらく
まず間違いなく
その類いだろう。




そして

マリアが少なからず
夫との別れを望んでいること。


確かに、何故別れないんだ?なんて
思ったけど

それが出来ない理由だったり
そんな全てが
事細かに記されていた。


そして・・・さらには


最も最悪な


俺が拒絶反応を示すような
最悪なことまでが


そこにはあった。

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