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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第7章 守りたい・・・

『俺は・・・?』


『え・・・?』



つい…思いきった事を聞いた。



『俺は、マリアの友達みたいに?
結婚に憧れ抱く女子でもねぇし?(笑)

事情も…それなりに知ってるぜ?
それでも話しにくいか?』


『・・・』



マリアが少し驚いたように
俺をじっとみた


『なんだよ・・・別に変な…』








『・・・結構みたでしょ?コレ…(笑)』





『・・・や、そういう意味じゃ…』




と言いつつ白状しとこう

間違えなく、そういう意味だ(苦笑)



ぶっちゃけるなら・・・

結局、最後まで呼んだ



なんて・・・絶対白状しねぇけどな





『クスクスクス……冗談(笑)
~でもゆぅちゃん我慢強いね?』


『なにが?』





『こんなに、よく読んだね?(笑)
飽きちゃうでしょうに』


『だから・・・チラッとしか・・・』




大ウソだけど・・・


それよりも
飽きるとかなんとか
それどころではなかった。


衝撃や驚きで
眠れなくなるほどに。





『ふふふっ・・・こんなの見たらね
ムコウが…彼だけがすっごい悪いみたいに
聞こえるかもしんないけどね』



相当悪いと思うが?



『私だって沢山悪いとこあるのよ?』


『そうかな…』





『うん。何事も…どちらかが100%悪い
なんてことはない…夫婦って
そゆモンだ~なんてよく聞いた。

ケンカでもそう…
二人いるからケンカになる

例えどちらかが原因で
子どもが出来ない、とかであっても…

〃夫婦〃の問題であって
〃一人〃のせいではない…なんて
よく聞くの』



マリアが話し始めた・・・

だけど、その表情は段々と



『でも・・・さぁ、ゆぅちゃん
私…そんな良い子じゃないからさ

中には…それは、どう見たって
相手が悪いでしょう?って

思うことも…どうしてもあるんだ』



『マリア…』




『すっごく酷いこと言われたり
されたり・・・そんなのが

自分が酷く傷付くことが

それでもどちらも悪い…
おまえが悪い…なんて

絶対…おかしいよぉ・・・っ
ぅっ…っく・・・ひくっ』





なんとなく笑ってたマリアが

泣き出した。



それは彼女から…生で聞く

彼女の心根だ。



俺は少しだけ
マリアが心を開いてくれた…
そんな気がした。

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