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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第7章 守りたい・・・

『・・・ゆぅちゃん』

『・・・』



ついにはマリアが起き上がって
座る。

気にかかって…寝れないよな、そりゃ



俺は、マリアの手を握り直して寝かせ

隣に寝転んだ。




こんなこと・・・してはいけない。

冷静なら、しなかっただろう



だけど俺・・・少し

善悪がわからなくなっていた。




本当にワリィことって・・・なんだよ。



本当に悪いけど…
明るみに出ないこと

容認されること…。





こんな状況で


これ以上

良いも悪いも・・・あるかよ。





俺はマリアと並んで
もう片方の手でマリアを抱えたり
頭を撫でながら眠りについた。


少しずつ


マリアの震えが

おさまっていくのを確かめながら。





そのまま、夜を明かす

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