かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第8章 ゆるされぬ想い・・・
帰宅して玄関を抜けると
マリアが俺を出迎えた。
そりゃ…そうか
俺が現在保護してんだからな。
このところ
記憶の混乱を起こす事が多いぜ(笑)
『おぅ…遅くなってわりぃな
夕飯どっかに~…』
・・・?
『良かったら・・・すぐ食べれるよ?』
はて・・・?
あれ・・・俺
聞くところによると
マリアは昼メシ買わずに
スーパー行って材料買って
夕飯作ってくれたらしい。
『マリア…昼メシ食ってないのか?』
『朝のお残りで、おにぎり作ったから♪
ごちそうさまでした』
ピース・・・って。
『先に…食ってて良かったのに』
『一緒に食べた方が、おいしいかなって』
『サンキュウ…』
少し呆気にとられて
一緒に夕飯を食べる。
俺が普段、縁のない
家庭的な料理・・・
おかえり…って
待っててくれる家族
へぇ・・・
結婚したやつらは
こんな景色みてんだな。
役割をくれと言ったマリアは
洗濯したり食事を作ってくれたりしていた。
『今日の収穫か?』
『これどう思う?』
夕飯を済ませて寝る前までは
マリアと話をする。
マリアは出来ることを
優先して考えることを絞って
仕事を探したりしていた。
『履歴書ってウソ書いたらマズイよね…』
『?…そりゃそうだ(笑)どうかした?』
『・・・緊急連絡先とか
書かないと不審がられるかな?
かといって、旧姓名乗ったら偽名?』
『なるほど・・・』
確かに長期戦になりそうだ。
旦那の目を掻い潜って
マリアは自由になる準備をするんだ。
簡単にはいかない、という
マリアの苦悩が
ひとつ、またひとつと
見えてくる。
マリアが俺を出迎えた。
そりゃ…そうか
俺が現在保護してんだからな。
このところ
記憶の混乱を起こす事が多いぜ(笑)
『おぅ…遅くなってわりぃな
夕飯どっかに~…』
・・・?
『良かったら・・・すぐ食べれるよ?』
はて・・・?
あれ・・・俺
聞くところによると
マリアは昼メシ買わずに
スーパー行って材料買って
夕飯作ってくれたらしい。
『マリア…昼メシ食ってないのか?』
『朝のお残りで、おにぎり作ったから♪
ごちそうさまでした』
ピース・・・って。
『先に…食ってて良かったのに』
『一緒に食べた方が、おいしいかなって』
『サンキュウ…』
少し呆気にとられて
一緒に夕飯を食べる。
俺が普段、縁のない
家庭的な料理・・・
おかえり…って
待っててくれる家族
へぇ・・・
結婚したやつらは
こんな景色みてんだな。
役割をくれと言ったマリアは
洗濯したり食事を作ってくれたりしていた。
『今日の収穫か?』
『これどう思う?』
夕飯を済ませて寝る前までは
マリアと話をする。
マリアは出来ることを
優先して考えることを絞って
仕事を探したりしていた。
『履歴書ってウソ書いたらマズイよね…』
『?…そりゃそうだ(笑)どうかした?』
『・・・緊急連絡先とか
書かないと不審がられるかな?
かといって、旧姓名乗ったら偽名?』
『なるほど・・・』
確かに長期戦になりそうだ。
旦那の目を掻い潜って
マリアは自由になる準備をするんだ。
簡単にはいかない、という
マリアの苦悩が
ひとつ、またひとつと
見えてくる。