かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第2章 家出・・・デスカ??
足を止めて
向かい合うかたちになると
俺の手が……力が
少しゆるんでしまった。
真正面から・・・
目が合う・・・
その瞳(め)が
あまりにも・・・
あまりにも
怯えていたから。
あ・・・
ヤッベぇ・・・。
『は・・・なして・・・お願』
『・・・』
クソガキ・・・
じゃなくて・・・
女の子は
潤んだ目をして
俺を見上げたまま
息も絶え絶え…
肩で息をしていた。
『はな・・・して』
『わかった・・・ごめんね?』
掴み挙げた手を
ゆっくり下ろす。
『ハァ……ハァっ……』
『わかったからさ・・・』
我にかえって・・・じゃないけど
罪悪感が湧いてしまって
少し冷静になり
俺はトーンダウンした。
『はなして…っ。お願い』
『うん。はなすから・・・』
冷静に・・・目を見て話をしようかと
思う。
『はなしてってばっ!…
クソガキ!!…バカっ
デブっ……ハゲっ・・・!!』
・・・・・。
前言・・・撤回
再撤回・・・
再再再撤回・・・
くらいの勢いだぜ
やっぱこいつクソガキ・・・!!!
向かい合うかたちになると
俺の手が……力が
少しゆるんでしまった。
真正面から・・・
目が合う・・・
その瞳(め)が
あまりにも・・・
あまりにも
怯えていたから。
あ・・・
ヤッベぇ・・・。
『は・・・なして・・・お願』
『・・・』
クソガキ・・・
じゃなくて・・・
女の子は
潤んだ目をして
俺を見上げたまま
息も絶え絶え…
肩で息をしていた。
『はな・・・して』
『わかった・・・ごめんね?』
掴み挙げた手を
ゆっくり下ろす。
『ハァ……ハァっ……』
『わかったからさ・・・』
我にかえって・・・じゃないけど
罪悪感が湧いてしまって
少し冷静になり
俺はトーンダウンした。
『はなして…っ。お願い』
『うん。はなすから・・・』
冷静に・・・目を見て話をしようかと
思う。
『はなしてってばっ!…
クソガキ!!…バカっ
デブっ……ハゲっ・・・!!』
・・・・・。
前言・・・撤回
再撤回・・・
再再再撤回・・・
くらいの勢いだぜ
やっぱこいつクソガキ・・・!!!