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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第9章 鳥かごの中で・・・

『ちょっとシノくん~~
大声ださないでょ恥ずかしいなぁ!?

いいじゃない!なんでも~
お姉さんありがとう~
ごちそうさまです』



『や・・・ややや!
おまえっ…カップルだぁ!?
ジョーーダンじゃねぇぞっ!!!?』




『ぷっ…クスクス。仲が宜しくて』


ガハガハ笑うマスターに混じって
マリアが控え目に笑う。




『いーじゃんシノくん♪
食べさせてあげるよホラ…あーん』



『や・・・めろ!バカ!
ミユてめぇ~~~~!』



『まったく~大人気ないし
おもしろくないんだから!
聞いてよお姉さん~?
この人いっつもこうなの~~!』



『ふふふっ…そうですか』




『マリア…っ!おい、お前~~』



『ふふふ…そんなに
ムキになって否定しなくっても…』



『だよねぇ~~お姉さん!さすが!』



『『アハハハハハ』』





笑ってんじゃねぇ~~・・・



『ごゆっくりどうぞ』


マリアはミユと少し話すと
一礼して奥に戻って行った。




『元気…そうっすね?』




どえらい目にあったぜ…。

マスターに助けを求め?

あ、発端はこの人だったな?

チキショー。



『あぁ、とっても真面目で
気のきく子でねぇ~~!
良い子が来てくれて

助かってるんだよ~~♪
接客も得意そうだし、表もどうかな?
って言ってるんだがね~

裏方の方が良いって言っててね~
もったいないんだよ、いやまったく…

しかし、表でも裏でも
頑張り屋で良い子だから
どっちにしても良いんだけどね!』







マスターがべらべらと(?)
喋ってくれて

なんだかんだで情報が
入ってきた。


マリアはよく働く子で


マスターや周りのスタッフにも
良くしてもらってるみたいだ。


マスターが可愛がってる
そんな感じが見てとれた。





でも、それは事実に相違ないんだろうな


だって見たのは一瞬だったけど


仕事してるマリアは
すげーキラキラして見えたから。

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