かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第10章 ダメかな・・・?
『もしもし・・・ゆうちゃん』
マリアからの電話は
嬉しくもあり
緊張もする。
駆け込んでくるのか
殴られたんじゃないのか・・・
乱暴されてないか
マリアにこそ言わないけど
常に心配してしまう
俺の正直なとこだ。
通話ボタンを押して
マリアの声を聞いて
その声のトーンで
俺はようやく安心するんだ。
ある時は
『店長がね、私の考えた賄いメニューを
お店にだそうかって言ってくれたの!』
なんて
仕事での嬉しいこととか
ある時は
少し落ち込んだり
心が折れそう…なんてこぼしたり
様々なマリアの声を聞いていた
だけど今回は・・・
『ねぇ、ゆうちゃん…
私、今・・・どこにいると思う?』
『・・・?』
『当ててみて?』
マリアの声は
ワクワクして俺の答えを待つような
明るい声だった。
『私、今ね
お城にいるんだ・・・』
その時は・・・ついに
やってきた。
マリアからの電話は
嬉しくもあり
緊張もする。
駆け込んでくるのか
殴られたんじゃないのか・・・
乱暴されてないか
マリアにこそ言わないけど
常に心配してしまう
俺の正直なとこだ。
通話ボタンを押して
マリアの声を聞いて
その声のトーンで
俺はようやく安心するんだ。
ある時は
『店長がね、私の考えた賄いメニューを
お店にだそうかって言ってくれたの!』
なんて
仕事での嬉しいこととか
ある時は
少し落ち込んだり
心が折れそう…なんてこぼしたり
様々なマリアの声を聞いていた
だけど今回は・・・
『ねぇ、ゆうちゃん…
私、今・・・どこにいると思う?』
『・・・?』
『当ててみて?』
マリアの声は
ワクワクして俺の答えを待つような
明るい声だった。
『私、今ね
お城にいるんだ・・・』
その時は・・・ついに
やってきた。