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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第13章 望んでも・・・良いの?

そういう認識が
なかったワケはない。





俺に出来ること・・・
本当に正しいのは

こんな風にマリアと一緒になろうと
なんてしないことだっただろう。


そんなことは…当然


当然
わかってて・・・でも俺らは…





わかってんなら
そういう選択をすんじゃねぇよ・・・?




それを言ったらもともこもない…





開き直ってる?

バカだ?

愚か・・・?








・・・わかってんだよ、んな事は。



この期に及んで一々言うな。

もう言うな。











そんな内情を抱えてる…



ガチゴチで身動きとれなくなってるのは
ちがうから


明るく前向きに…じゃないが


一緒に過ごす時間は
やはり楽しく過ごしてる。




それらの現実を
忘れてるワケじゃないけど




なんとかなるだろ~♪なんて
あてもなく

それこそ青くさい事言ってる
ワケじゃないけど…




シビアなトコはシビアに




俺らなりに話し合ったりして
段々と日常が出来ていった。








ちなみに俺は
マリアの家には極力出入りしない。


外で一緒に出歩いたりしても
リスクがあるが

家に出入りするのなんて
もっとマズイ…





基本的に人目を避けてるから
会うのはもっぱら双方の家だけど



せめて・・・

なるべく


気休めかもしれんが

マリアの家は避けてた。





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