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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第14章 薄汚いこと・・・


『じゃ私、大家さんに話してくるから

先に入ってて?』



マリアにカギを渡されて
俺は一人、先に家に向かう。







ガチャ・・・





『お!オニーサン!!
お隣さん、居てました???』




さっきの男が隣の部屋から
顔を出してきた。




『・・・。あ、ええ』




げ・・・、また?

とか言うのもナンだな。





『よう会うんで、せやろなぁ思うてね!』





『おかげさまで…。それじゃ、失礼しま…』





『あぁ!にぃちゃん!ちょぃ待って?!』






『???』






『…ちょぉ頼まれてくれへんかな???』






男がそう告げると
ドタバタと家の中に戻って行った。



反射的に
顔を覚えられないようにしてしまう
と言うか…

・・・俺、さっさと立ち去りたいんだが





『すまんすまん!~あ…

言いにくいねんけどな?…コレ

オネエサンに返しといてくれへん?』





『は…ぁ』




状況がイマイチ読めない俺に

男がチラチラっと周りを見て

俺にコソっと…ササっと

何かを手渡した。




『・・・?』



何の気なしに受け取るそれが

何なのか…一瞬、判別できない。




・・・・・・って







『・・・・・・!?』







な・・・?!








俺の手のひらに…乗っかってんのは






ぴら~~ん・・・?








女モノの・・・








下着・・・。


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