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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第2章 家出・・・デスカ??

なんてことを思いながら

俺は考えるのをやめた

というか、質問するのをやめた。




関わりたくないと言うか

あまり深く関わっちゃいけない…

そんな気がして。




『そ・・・か』

『・・・』





『今日は・・・もう休みなよ?』






『泊めて・・・・・くれるの?』





あん?


だってお前…行くとこねぇんだろ?

金も、寝る場所も布団も

着るものすらろくにねぇじゃねぇか



目の前で死にかけやがって




今から

どっか行けなんて・・・

言えねぇだろ?







『・・・。あぁ』



仕方ないだろうが・・・。









『ただ・・・泊めてくれるの?』








あ・・・のさ







だから・・・お前








って・・・思うの



俺だけ?





ねね?




俺だけ?







『・・・なにが?』




『私・・・なにも持ってないから』






んなコト見りゃわかるっての・・・。








いや・・・だからさ






それ





フツー思うじゃん?





・・・。









・・・・・。









誘ってんのかよ?




お前・・・

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