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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第16章 瞬間(とき)の・・・悪戯

『さぁ…来い!!
〃それ〃も説明してもらうからな!?』


『はなし……て…っ』





『まりあっ!!』


『あなたじゃ話にならないから
弁護士を立てたんでしょう!?
それがどうしてわからないのよっ…』




『お前っ…』


『……っ』














チリンチリ~~~~ン♪







『!?』

『・・・?!』















『うっわわわ!すんませぇ~~んっ!
どいてどいて~~~~~~~~っ!!!』
















とか言っといて


俺は・・・











『うっわ!やっべぇ~~っ!!!』









オンボロチャリにまたがって








一応どいてる

話になんねぇソイツ目掛けて・・・












死なねぇ程度に・・・











ひき殺す・・・・・・。













(あ、今回に限り
笑いナシでいくから

良い子のみんなは
くれぐれも
真似しないでくれな?そんだけだ)

















ドン・・・っ






ガッシャ~~~~ン・・・っ






















・・・いってぇ~~

















『っっ?!……おいっ!なんなんだ!?』

『・・・~~・・・』




『ってて・・・あ~すんません!!』






頭打った・・・

本気でイテェ…


思うようにはいかねぇな








俺はカフェの前を通過する
病院帰りらしき
ヨボヨボのじぃちゃんから
チャリンコを拝借して


とりあえずそいつに突っ込んだ







おー・・・マジでイテェ…


俺もバカだな?



でもまぁいい・・・



ソイツの手が


マリアからはなれた



御の字だ






地面にひっくり返った俺は

目深にかぶった帽子の隙間から

マリアに必死に目線を送った。








〃早く・・・逃げろ〃

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