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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~

第19章 愛してるから・・・さようなら

マリアと向かったのは…とりあえず

俺のアパート





『『フゥ・・・』』




ハモってため息か?






『はは・・・』

『ふふ・・・~あ、足…真っ黒』





玄関で二人で足の裏を見て笑う






『めんどくせ・・・風呂場行こうぜ』


『ちょっと・・・!?』




マリアを肩に担ぎ上げて
今度こそ、そのまま運ぶ


・・・風呂場にだけどな





狭い風呂場に無理矢理
二人で入ってシャワーを浴びる



疲れも…冷や汗も

全部・・・流れろ












『・・・フゥ・・・わりぃ、先に出る

ゆっくりしてくれ』




『ぅん・・・ありがとう』







マリアを残して先に風呂場を出た







喉が・・・カラカラに渇いていた





俺・・・本当は


本当に恐かった



高い所がじゃねぇぞ

(や…あれは恐かったけどな)






マリアになんかあったらって・・・





無事に助け出せなかったら

どうしようって・・・俺

めちゃくちゃ恐かった







火事場の馬鹿力じゃねぇが

いざマリアを前にすれば

なにがなんでも
なんとかしてやるって

動くことが出来たけど




緊張のとけた俺は
ヘロヘロに…ぶっ倒れそうに
疲れきっていた





『・・・なんもねぇ』




冷蔵庫の水を飲み干して

マリアが出てくる前にコンビニに走る

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